
右:『and parfait』杉田オーナーパティシエ(以下杉田)
左:(株)メリーチョコレートカムパニー マーケティング本部研究開発部 小池ショコラティエール(以下小池)
■パフェづくりで重要なポイント
小池:今日はお忙しい中、ありがとうございます。『and parfait(アンドパフェ)』では【おつかれさま いってらっしゃい】をコンセプトにされていて、季節ごとに違ったパフェを楽しむことができるそうですね。
杉田:はい。当店はパフェと共にゆったりと(自分に向き合う)時間をお過ごしいただける専門店です。メニューは定番品に加えて、季節のパフェをご用意しています。
小池:前編では、パフェづくりの心得を伺っていきたいと思います。早速ですが、パフェ作りで最も重要なポイントを教えていただけますか?
杉田:パフェ作りで最も重要なポイントは、「“パフェとは何か”を自分なりに理解すること」。そして「どこを食べてもおいしい」と感じられることです。
例えば、あなたにとってパフェとはどのようなものですか?「頑張ったご褒美」、「これからの自分を勇気づけるもの」「親子のコミュニケーションツール」など…まずは自由な発想で解釈するところから始めてみてください。「パフェ」は「パーフェクト」が語源の言葉です。その名の通り、どこを食べてもおいしくあなたの目指すものになるようにできたら良いと思います!
■チョコレートをつかったパフェの素材選びについて
小池:なるほど、素材の個性を活かすことが大切なんですね。チョコレートを使ったパフェを作る際の素材選びのコツはありますか?
杉田:コツは、まずは食べてもらう人に「何を伝えたいか(届けたいか)」を考えることです。そのために相手が好きな物を素材として選んでもいいと思います。
私はお店では、季節や気温によって味の感じ方が変わるため、どのチョコレートをどう使えば自分の思いが届くかを考え、素材を選びます。


小池:相手のニーズを大切にしての素材選びは奥が深いですね。美しいパフェを作るための盛り付けのテクニックも教えてください。
■チョコレートをパフェに取り入れるには
小池:チョコレートをパフェに取り入れる際のおすすめの方法は何でしょうか?

杉田:おすすめは溶かしたチョコレートと生クリームを混ぜ合わせたガナッシュチョコレートです。冷やし固めて生チョコとして、さらにクリームや牛乳を加えればチョコレートソースとしても使えます。同じ材料でも比率によって様々な形になるので、パフェの主役としても脇役としても愉しむことができます。
小池:チョコレートの具体的な使い方を教えていただきありがとうございます。
次回、いよいよ実践編としてチョコレートを使ったパフェを杉田さんと小池で考案します。実践編は夏休みシーズンということで、夏休みの宿題としてお子様と楽しめるチョコレートパフェを予定していますのでお楽しみに。
■今回学んだこと
・パフェづくりで重要なポイント
→“パフェとは何か”を自分なりに理解すること」。そして「どこを食べてもおいしい」と感じられること
・チョコレートをつかったパフェの素材選びについて
→食べてもらう人に「何を伝えたいか(届けたいか)」を考えること
・盛り付けについて
→全体の味わいや色合いのリンクとバランス」。チョコレートを軸に考えるなら、チョコレートと相性の良い素材の案をたくさん出して、食べてもらいたい相手に伝えるために最適なものを絞ること。
・チョコレートをパフェに取り入れるには
→おすすめは溶かしたチョコレートと生クリームを混ぜ合わせたガナッシュチョコレート。冷やし固めて生チョコとして、さらにクリームや牛乳を加えればチョコレートソースとしても使える。