■チョコレート、本、そして文房具が織りなす豊かな時間:
代官山 蔦屋書店 文具コンシェルジュ 佐久間さんに聞く
本と文房具が同じフロアにあると、なぜかホッとする。そんな感覚を抱く人は少なくないのではないでしょうか。前編のチョコレートと本の話に続き、代官山 蔦屋書店の文具コンシェルジュ 佐久間さんにチョコレートと本と文房具が織りなす特別な時間についてお話を伺いました。
小池ショコラティエ(以下小池):前編でもお伺いしましたが、佐久間さんにとって本とはどのような存在でしょうか?
佐久間さん(以下佐久間):本は毎日の生活に欠かせない存在です。職場でも家でも常にそばにいるものですね。
小池:プライベートでも本は身近な存在なのですか?
佐久間: はい、そうですね。休みの日に本屋さんに行くのはもちろん、新しい商業施設に行くと、本屋さんと文房具のフロアに一番ホッとします。流行りのレストランやブティックもいいですけど、本と文房具がある空間はすごくリラックスできます。
小池:どのような時に本を読まれますか?
佐久間:仕事が終わった後や休み時間に、本売り場に行って本を買ったり、本棚と向き合っている時間が好きですね。まだ読んでいない本を眺めながら、タイトルや装丁を見て何を買って帰ろうかなと考えることが楽しいです。本屋さんって、横から「いらっしゃいませ」とか「新刊ですよ」と声をかけられることがないじゃないですか。そこがいいというか自分が本当に読みたいものをじっくり選ぶことができるように思います。
小池:本のある時間がお好きなのですね!
佐久間:絶対外出するときにカバンに本が入ってないと落ち着きません。もし時間ができたら読みたいなと思うので、カフェに入ったり、電車で席に座れたら本を読みたいです。だから、出かけるときに本がないのは嫌だなって。
■チョコレートと本、さらに文房具があると…
小池:蔦屋書店では本、文房具、チョコレートなど様々なものが同じ店内で展開されることもありますよね。そこには親和性や共通点があるのかもしないなと思うのですが、佐久間さんからはどのように思われますか?
佐久間:文房具はインプットしたものをアウトプットするための道具と思っています。本を読んだりチョコレートを食べたりして、そこから得た刺激を文房具で形にしていくことで、いいアウトプットができるんじゃないかなと思います。その空間に文房具があれば、良いアイデアが生まれ、創造的な活動につながるかもしれません。
小池:そうですね、たしかに文房具があることでチョコレートづくりに生かすこともできるかもしれませんね。
12月12日からはルル メリーと蔦屋書店で「RURU MARY’S×蔦屋書店 コラボステーショナリー」を発売します。その中ではガラスペンを展開しますが、代官山 蔦屋書店でも様々な種類のガラスペンを取り扱っていますね。ガラスペンは1本1万円以上するものもありますが、その魅力は一体どこにあるのでしょうか?
佐久間:ガラスペンは、見た目の可愛らしさがまず魅力です。職人さんが手作りしているので、1本1本違います。どんなに器用な作家さんが作っても、絶対個体差があります。でもそこって魅力で出会いというか一期一会みたいなところがすごくあって。描き心地、 見た目がこのオンリーワンで他に変えられない出会いみたいなのが1万円とか2万円で手に入っちゃうのが結構贅沢なところです。

小池:ガラスペンを使うには、インクを準備したり書く場所を整えたりと少し手間がかかりますよね。
佐久間:そうですね。ガラスペンを使うときは、今からガラスペンを使いますよっていう環境をなんとなく整えないといけないです。机の上を綺麗にして、落とさないように自分を落ち着ける状態で使いますっていう、ちょっと儀式っぽい感じというか、そういう空気を作れるのも魅力かなという風に思っています。
小池: 忙しい毎日を送る中で、ガラスペンを使って手紙を書いたり日記を書いたりする時間は特別な時間になりそうです。
佐久間:そうですね。使い終わったらガラスペンでちょっと遊ぼうかなと、ご褒美時間な感じで使ってもらえたら嬉しいです。


■ルル メリーと蔦屋書店が作った文房具について
小池:最後に、「RURU MARY’S×蔦屋書店 コラボステーショナリー」についてのお話を伺いたいと思います。
「ショコラサブレ」をモチーフにしたノートをはじめ、佐久間さんに監修していただいたオリジナルのガラスペンやインク、レターセットなどでチョコレートとともにリラックスできる豊かな時間をお過ごしいただけそうですね。
もし文房具とチョコレートと本を組み合わせて家族や友人などに特別なギフト体験をするとしたら、どのような提案ができますか?
佐久間:そうですね。ルル メリーはパッケージの印象が強いので、 ファッションのリンクコーデみたいな感じで、 色やデザインなど何かしら世界観をつなげて今回のコラボアイテムみたいなのをセットにすると刺激的なギフトセットになると思います。
宮台:前編でもご紹介しましたが、「センス オブ ワンダー」も自然が感じられる本なので、相性がいいかもしれませんね。
小池:色や花のデザインなどリンクコーデしたら可愛くなりそうです!本日はありがとうございました。


