チョコレートと日本茶のペアリングの心得
大石:ペアリングの「正解」は1つではないとは思いますが、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、スイートチョコレート、それぞれに個性があり、お茶に求める役割や狙いによってベストな組み合わせは異なると思います。大山さんはどのようにお考えですか?
大山さん(以下大山):どちらか一方を引き立てる、口の中を“リセットする”、または両方の味わいを相乗させるといった、自分なりの目的に合った組み合わせを楽しむのがおすすめです。世間で言われている組み合わせにとらわれず、自由に試してほしいと思います。
茶師十段大山さんおすすめの日本茶とチョコレートのペアリング
【1. ビターチョコレート × ぐり茶(釜炒り茶)】
ビターチョコレートのカカオ感や酸味、苦味には、すっきりした渋みと心地よい香ばしさを持つぐり茶(釜炒り玉緑茶)がよく合います。ぐり茶は旨味よりも“口の中をぬぐう”役割が強く、油分の多いビターチョコレートを食べた後でもサッとリセットしてくれるのがポイント。ビターの個性が際立ち、次の一粒へのリフレッシュにも最適です。
【2. スイートチョコレート × 芽茶】
甘さのあるスイートチョコレートには、しっかりした渋みと旨味を持つ芽茶を合わせてみてください。芽茶は、チョコレートの甘さの後に渋みで口をキュッと引き締めつつ、最後に柔らかな旨味が広がります。後味にほのかな甘みも残してくれるので、一粒ごとに新鮮な味わいに切り替えられます。
【3. ミルクチョコレート × ほうじ茶】
香ばしいほうじ茶は、ミルクチョコレートのまろやかさ・甘みと非常に相性が良いです。特に溶けやすい口どけの良いチョコとの組み合わせがおすすめ。ほうじ茶を飲むことで口の中のチョコレートが滑らかに溶け、香りが広がりつつも次の一口を誘われる心地よい余韻が続きます。
【プラスアルファ・変わり種】
・玄米茶:クランチ系のチョコレートと香ばしさが引き立ち合う。
・抹茶:旨味重視の抹茶を滑らかに溶けたミルクチョコレートやビターチョコレートの後に合わせると、新しい発見になる。渋みや苦味が強い抹茶は避け、旨味のある抹茶がおすすめ。
・昆布茶×チョコレート:塩気や酸味のあるものもアクセントとして意外と楽しめる。
【組み合わせのポイント】
大石:口どけのタイミングは、チョコレートを口に入れてから、完全に溶けきる、あるいは途中でお茶を飲むなど、食べる順番やタイミングでも味わいが変化します。両方同時に楽しんだり、“味の切れ目”として使ったり、試しながら自分なりの流儀を見つけてみるのもおすすめです。
大山:フルーツ系チョコレートはお茶とのコラボは難しいように思いますが、柑橘系(柚子、レモン)は比較的マッチしやすいと思います。
まとめ
メリーズラボが提案する日本茶×チョコレートのペアリング。
茶師十段の大山さんも大石ショコラティエも口を揃えて「決まりはない」という自由さを大事に、自分なりの“おいしい組み合わせ”をぜひ見つけてください。
香り、苦み、甘み……味覚の変化を味わいながら、日本茶とチョコレートの新しい楽しみ方に挑戦してみませんか?あなたの一番のお気に入りのペアリングが、マリアージュが、きっと見つかるはずです。