チョコレートと睡眠の新しい関係
メリーチョコレート × 昭和西川

2026.6.22

近年、働き方の多様化やストレス社会の影響により、私たちの睡眠時間が短くなり、睡眠の質の低下が問題としてよく取り上げられるようになりました。
今回メリーズラボが注目したのは、睡眠のための環境づくりや欧米のホテルでみられる“就寝前やリラックスタイムに少量のチョコレートを食べる習慣”「ナイトチョコレート」。そこで、「チョコレートと睡眠」をテーマに、睡眠の専門家である昭和西川株式会社の西川社長と、メリーチョコレートのショコラティエ・大石さんにお話を伺いました。取材では「チョコレート&睡眠」という切り口で楽しいお話をたくさんお聞きすることができました。

左から昭和西川株式会社の西川社長、
メリーチョコレートの大石スーパーマイスターチーフショコラティエ。

もくじ

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睡眠と現代人の関係 ― 「日本の睡眠時間はワースト1位」

大石:今回は近年注目されている「睡眠」をテーマに、「チョコレート&睡眠」という切り口でお話しできることを楽しみにしていました。チョコレートと睡眠、一見関係がなさそうですが、欧米では「ナイトチョコレート」という習慣があるそうです。この文化について、睡眠の専門家としてご意見をお伺いしたいと思います。まずは睡眠そのものについて教えていただけますか?

西川社長:「チョコレートと睡眠」、新しい視点ですね。まず、睡眠全般のお話をすると、OECD※の調査によれば、日本の平均睡眠時間はわずか7時間22分と報告されています。これは加盟国33カ国中最下位、つまりワースト1位なんです。さらに、20代から60代の働く世代では6時間半ほどしか寝ていないというデータもあります。
※OECD(経済協力開発機構)

大石:そんなに短いんですね…。睡眠が不足すると、翌日の集中力や記憶力に深刻な影響を及ぼしますよね。

西川社長:その通りです。睡眠不足による経済損失が、日本では年間15兆円にも上ると言われています。特に夏場は「睡眠の質」に悩む声が多く聞かれます。睡眠は単なる休息ではなく、心身のメンテナンスの時間。健康を保つうえで欠かせないものです。

理想的な睡眠環境を整えるコツ

大石:快適な睡眠を得るには、どのように寝室環境を整えると良いのでしょうか?

西川社長:まず睡眠に必要な3つの要素、「温度」「音」「光」に注目することが大事です。
まず温度ですが、理想的な室温は夏場は25℃程度、寝床内の温度は「約33℃±1℃」、湿度は「50%±5%」がベストと言われています。夏場のエアコン設定や、寝具選びを工夫するとその環境に近づけられます。うちは羽毛布団を扱っていますが、湿気を吸ったり調湿したりしてくれるので、理想に近づきやすいですね。

大石:確かに。寝具の選び方ひとつで睡眠の質が変わるんですね。「音」と「光」のポイントも教えていただけますか?

西川社長:「音」に関しては、自然の音が癒し効果をもたらします。水の流れや焚き火の音など、1/f※のゆらぎと言われる音はリラックスを助けます。また「光」については、就寝前には間接照明を使ったり、キャンドルを灯して過ごすと良いです。眠る際は、カーテンを閉じるなどして真っ暗な空間を作るのがおすすめです。ストレスを感じている時は、深呼吸や息をゆっくり吐くことにもリラックス効果があります。
※規則正しさと予測不可能な「不規則さ」が絶妙なバランスで混ざり合ったリズムやパターンのこと

大石:睡眠環境を整えることが大切なんですね。ちなみに25度は、チョコレートを楽しむ適温でもありますね(笑)。

理想的な睡眠環境が体感できる昭和西川のショールーム

アロマキャンドルやルームフレグランスも並べられていました。

チョコレートと睡眠の意外な関係

大石:ストレスが睡眠に大きな影響があると伺ったのですが、欧米のホテルでは「ナイトチョコレート」という習慣があるそうです。欧米のホテルでは枕元にチョコレートを置く文化があります。

西川社長:たしかにチョコレートを見かけますね。どのような目的でチョコレートが置かれているのでしょうか?

大石:1日の疲れをリセットする意図でホテルに置かれているそうです。
チョコレートは甘いけれどほろ苦さもあり、人を幸せな気分にしてくれる食べ物ですよね。甘いものを食べてイライラしている気分も収まり、怒っている人はなかなかいないかと思います。
西川社長はナイトチョコレートの文化についてどのように思われますか?

西川社長:お聞きして改めて感じましたが、睡眠のためにはベッドにつく前に心を落ち着けてリラックスし、眠くなる環境を作ることが大切です。チョコレートを楽しむ時間も、その役割を果たしてくれそうですね。

大石:私はチョコレートの種類としては、特にプレーンチョコレートがおすすめです。眠る前に食べるなら、虫歯を心配しなくても良いよう、噛んだ際にナッツ等が歯に挟まりにくいタイプを選ぶのがポイントです。また、チョコレートに合わせる飲み物は、白湯や温かいハーブティーと組み合わせると、さらにリラックス効果が高まります。

西川社長:確かに夜にリラックスする時間をつくるために、チョコレートと温かい飲み物とのペアリングは良いですね。チョコレートの香りが口の中に広がる心地よさを満喫できると思います。

大石:また歯磨きをするときには、チョコレートの余韻からリセットされてしまわないように、刺激の弱い歯磨き粉を選ぶのもいいですね。ラベンダー風味のものなどもあるそうですよ。
ちなみに、チョコレートや飲み物は眠る何時間くらい前に済ませるのがよいのでしょうか?

西川社長:食べる時間は寝る直前ではなく、寝る3時間前までに食べるのがおすすめします。

大石:そうなんですね。週末など就寝時間から逆算して、睡眠環境を整えて、チョコレートを食べる時間から睡眠の時間まで、一連の流れでリラックスできたら良さそうですね。あらためてナイトチョコレートの習慣に可能性を感じました。

間接照明のあるお部屋で眠気がくるまで読書や音楽、
あたたかい飲み物とチョコレートでリラックス。

まとめ

睡眠不足が日常の集中力や記憶力に影響する一方、幸せな気分をもたらすチョコレートとの相乗効果で、良質な睡眠を手に入れるヒントが得られました。西川社長の知見に基づく快適な寝室環境の提案や、大石さんのナイトチョコレートのアイデアは、ぜひ読者の皆さんにも試していただきたいものばかりです。

睡眠環境のおすすめ

1.温度 室温は25℃、寝床内の温度は「約33℃±1℃」、湿度は「50%±5%」
2.音 自然界の音はリラックスにつながる
3.光 眠る前は間接照明やキャンドルなどで過ごし、眠るときは暗闇にするのを推奨

1日をリセットするナイトチョコレートのおすすめ

1.チョコレート選び:歯にはさまりにくいタイプのチョコレート
2.刺激の少ない歯磨き粉を推奨
3.ペアリング:白湯やハーブティーなどあたたかい飲み物との組み合わせ
4.タイミング:就寝の約3時間前に楽しむ

インタビューした人のご紹介

西川元一朗 氏

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