メリーのバレンタインヒストリー

1958

メリーがバレンタインを始めたのは、1958年(昭和33年)

当時バレンタインデーを知る人はなく、50円の板チョコレートが3枚と20円のメッセージカードが1枚、たった170円の売り上げでした。

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最初のバレンタインチョコレート

1959年(昭和34年)に発売されたチョコレート

1960's

初恋バレンタイン1960年代 頬染めて、そっと手渡すチョコレート

その翌年の1959年(昭和34年)、ハート型のチョコレートに鉄筆でTOとFROMを描き、贈り手と相手の名前を入れるサインチョコレートを発売したところ、斬新なアイディアが注目を集め、バレンタインは徐々に知られるようになりました。

バレンタインが人々の間に浸透していったことは当時の社会背景と無関係ではありません。

1959年頃といえば女性週刊誌が次々に創刊され、女性のライフスタイルが見直されていた時代。

その潮流の中で『女性が男性に1年に1度愛の告白ができる日』というメリーのキャッチコピーは女性の心を捉えたのでした。

1960年代のバレンタインは『愛の告白』であり、好きな人にそっと手渡す『初恋チョコレート』でした。

1970's

恋人バレンタイン1970年代 愛の告白から恋人同士の証としてのチョコレート

1970年代に入るとバレンタイン市場に大手メーカーが参入し、ブームに火がつきました。

バレンタインのチョコレートは『頬染めてそっと手渡す愛の告白チョコレート』から『恋人同士の愛の証としてのチョコレート』へ発展していきました。

メリーではこの頃になるとハート型のチョコレートにとどまらず、贈る相手の星座をかたどったホロスコープチョコレート等を発売。イベントとしてのバレンタインを盛り上げるために本物のミロのヴィーナスと同じ大きさのヴィーナス像をチョコレートで制作しました。

好評につき、その後聖バレンチノ像やトライトン、また当時日本で初公開され、たいへんな話題を呼んだモナリザをチョコレートで制作し、各百貨店の店頭で展示しました。1977年にはチョコレートを手作りしたい人のために日本で初めての『手作りチョコレート教室』を開催しました。

1980's

お祭りバレンタイン1980年代 遊び心でチョコレートを贈ってみたい

エカルラート
オーロンパイチョコレート
こひごころ百撰

女性たちは恋人や好きな人に贈る『告白チョコレート』としてだけでなく、身近な男性である父親や兄弟にもチョコレートをプレゼントするようになりました。

メリーではこの現象を『ファミリーバレンタイン』と呼んでいます。

この習慣が浸透するにつれ、やがて女性たちは職場の上司や学校の友人にもチョコレートを贈るようになり、バレンタインはその裾野を大きく広げていきました。いわゆる『義理チョコ』の出現です。

これまでのバレンタインでは身近な人への愛情表現という意味がありましたが、義理チョコの出現により女性の遊び心が見えてくるようになりました。『気難しい上司にバレンタインチョコレートを贈ったらどんな顔をするかな』というような、女性だからできる楽しいギフトゲームとしてのバレンタインデーです。

『楽しくなければバレンタインじゃない』『恋人がいなくても参加する』というこのバレンタインをメリーでは『お祭りバレンタイン』と呼び、この時代楽しい商品をたくさん制作しました。

特に人気があったのは1980年から10年間に渡り人気商品だった『オーロンパイチョコレート』。麻雀の国士無双という手を再現したホワイトとスイートのプレーンチョコレートです。

1987年には『和のロマン』と題し、日本の伝統美を活かした商品を制作しました。

平安時代の継ぎ紙や友禅の柄、和紙、漆器など和をイメージしたパッケージに入ったチョコレートで和と洋の組み合わせは当時、目新しいものとして注目されました。

1990's

ふれあいバレンタイン1990年代 「ありがとう」も想いのひとつ

90年代になると、お祭りバレンタインからチョコレート市場も『グルメ志向』『ほんもの志向』の時代に入り、バレンタイン市場は淘汰の時代に入りました。

本当に美味しいチョコレートだけが選ばれる時代に入ったのです。

チョコレートにお礼、友情、感謝の気持ちを込める『ふれあいバレンタイン』の始まりです。

注目されたのはハンドメイドチョコレートで、バレンタインに多くの海外メーカーが参入してきました。

同時にバレンタインの『いわれ』や『仕掛け人』についての興味が出始め、改めて日本のバレンタインを考える風潮が芽生えてきました。

メリーでは本物志向の粒チョコレートを贈る気持ちに合わせてラッピングしたさまざまな商品が売場を華やかに盛り上げました。

2000's

そして21世紀 自己主張バレンタイン2000年代 マイセルフバレンタイン がんばる私へのごぼうびチョコ

女性たちはバレンタインデーを通し、さまざまな美味しいチョコレートと出会いました。

そして今、日本には世界中からさまざまな高級チョコレートが集まり私たちは香り、味わい、形、デザイン、パッケージにこだわった最高級のチョコレートを手軽に味わうことができるようになりました。

2000年代には『生チョコ』と呼ばれるガナッシュを使ったチョコレートが人気となり、その口どけのよさ、香り高さで多くのチョコレートファンを魅了し続けました。

同時に、男性に贈るチョコレートからがんばった自分へのご褒美として本物志向のチョコレートを購入する「マイセルフバレンタイン」の傾向が見られるようになりました。

モデスト
オーバーチェア
ガナッシュチョコレート

2002

第8回サロン・デュ・ショコラ パリ チョコレートコンクールで準グランプリ受賞

メリーチョコレートは、2000年に東洋で唯一のチョコレートメーカーとして出展。2002年には、〈和と洋の融合調和〉というコンセプトをより明確に表現した新ブランドMadame Setsuko(マダム セツコ)を発表しました。

同年には、開催中に行われるアワードショコラというチョコレートコンクールに参加し、フランス人批評家の厳しい審査の中、和の食材を使った作品(Umeうめ)が準グランプリを受賞。

花チョコレート 準グランプリ

2007

50年目のバレンタイン

2007年にメリーは、50年目のバレンタインを迎えました。

特別な年にちなみ、記念商品を発表、メリーの50回目のバレンタインを全国の新聞広告で告知しました。

50回記念の記者発表では、バレンタインが始まるきっかけとなったパリからの絵葉書を再現して、話題になりました。

50年記念商品セレブリティ

2010

ラルブルダムール<愛の木>キャンペーンがスタート!~「愛のチョコレート」セント・ヴァレンタイン親善大使企業に任命~

2010年にフランスのセント・ヴァレンタイン村と友好提携を結び、またメリーが日本でバレンタインを「愛の日」として取り組んできた功績を称えられ、「愛のチョコレート」セント・ヴァレンタイン親善大使企業として任命されました。

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話題性のあるバレンタインラインナップが登場

2010

バレンタイン商品として「TUWAMONO(つわもの)」を発売。従来のように優しく女性らしいバレンタインチョコレートのイメージを打ち破る、強く雄雄しく、凛としたラインナップとして登場しました。

大河ドラマや戦国ゲームから続く歴女、武将ブームの中、「TUWAMONO(つわもの)」は、鎧や兜をイメージした個性豊かな粒チョコレートを詰め合わせて、パッケージには織田信長、豊臣秀吉、上杉謙信、真田幸村、伊達政宗の似顔絵が描かれ、マスコミからの取材が殺到しました。

つわもの
TUWAMONO(つわもの)

2012

2012年には、ロシアの伝統人形マトリョーシカをかたどった「ショコラーシカ」を発売。

女性だけで集う「女子会」のブームもあり、可愛らしいビジュアルの「ショコラーシカ」は、お気に入りの雑貨を贈る感覚で女性同士のコミュニケーションツールとして人気となりました。

ショコラーシカ

2013

記念日文化功労賞を受賞

日本独自の季節催事、ギフト習慣を提唱、発展、定着させた功績が高く評価され、メリーチョコレートは2013年1月、日本記念日協会より日本では一社だけ「記念日文化功労賞」を授与されました。

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記念日文化功労賞

2014

「LE GUIDE DES CROQUEURS DE CHOCOLAT」(サロン・デュ・ショコラ公式ガイド)で最高位ゴールドタブレットを獲得!

メリーは世界でも最も品質の高いブランドとして認められています。

2009年
3年連続で国際優秀賞を受賞
2010年
「世界の優れたチョコレート専門店」20社に選ばれる
2013年
3年連続4つ星(4タブレット)を獲得
2014年
最高位 ゴールドタブレット獲得

2014年秋にパリで開催された世界最大のチョコレート展「サロン・デュ・ショコラ パリ」で、チョコレートのミシュランと言われるサロン・デュ・ショコラ公式チョコレートガイド『LE GUIDE DES CROQUEURS DE CHOCOLAT』が発刊され、メリーのブランド「トーキョーチョコレート」が最高位のゴールドタブレットを獲得しました。チョコレートのビジュアルの美しさ、繊細な味わいを審査員から絶賛されました。2013年には、3年連続で4つ星(4タブレット)を獲得し、2009年に3年連続で国際優秀賞を達成、2010年には「世界の優れたチョコレート専門店」20社に選ばれています。

2016

「メリーズゴールドショコラティエ」誕生

2014年秋、メリーチョコレートのブランドが、フランスのショコラ愛好家団体が発表する格付けにてゴールドタブレットを獲得しました。サロン・デュ・ショコラ パリに2000年から出展してきたメリーのショコラティエたちの悲願がついに達成された瞬間でした。この快挙を記念し、これまで積み重ねてきたメリーのショコラティエの技術をもっと多くのみなさまに味わっていただくため、サロン・デュ・ショコラ パリの出展スタッフが特別のバレンタインチョコレートを開発し、「メリーズゴールドショコラティエ」が誕生しました。国産素材にこだわったジャパンコレクションや、洋酒やナッツなど最も相性の良いチョコレートなど、選び抜かれた素材と世界が認めた技術が織りなすこだわりのチョコレートです。

Salon du Chocolat Paris 2015
メリーチョコレートのショコラティエ 大石茂之