樹芸研究所とは

東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林樹芸研究所の特徴は、教育に最大のエフォートを割くところです。自然エネルギーを利用した温泉温室の有用植物を活用する教育プログラムを開発し、東大生に提供しています。研究林内には30年前に行ったユーカリ属70種の植栽試験の名残や、百年前に樟脳生産のために植栽されたクスノキ人工林(林業遺産に指定)が遺っています。どちらも二次代謝成分テルペンを多く含む樹種で、獣害の影響を受けにくい樹種として着目しています。生長の早いユーカリは植栽1年で下草刈りが不要な樹高になり、これも保育コストを軽減し、シカ等獣害影響を軽減するので、次代林業で活用すべき樹種の一つとして研究を進めています。30年生の成木があるので材利用の研究を進められることが強みです。これら日本林業再生に向けた取り組みも、意義ある教材として積極的に活用したいと考えています。

注:特用樹木:用材・薪炭以外に葉・樹皮・果実などを利用する樹木。樹芸研究所には、根・幹・枝・葉から樟脳を採るクスノキ、葉から精油を蒸留するユーカリ、実から油を採るアブラギリ・ツバキ、実からはぜ蝋を採るハゼノキなどがあります。

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