
2025.10.20
2025年10月1日(水)メリーチョコレート トップショコラティエ 大石茂之は、大阪・関西万博『静けさの森』休憩所にて大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーである宮田裕章氏とライフスタイリストの大田由香梨氏が行う静けさの森アートプロジェクト「森の饗宴」トークセッションに登壇しました。
このトークセッションは、「食と暮らしの未来」をテーマに“食”の専門家を招いたイベントでフランスのミシュラン三つ星レストランのシェフや日本の料亭の料理長など
が登壇し、食文化や未来についてそれぞれの視点で語られた大変貴重な場で大きな反響が寄せられており、大石トップショコラティエはそのトリを飾りました。

■「食と暮らしの未来」がテーマのトークショーにトップショコラティエ大石茂之がトリとして登壇
当日10月1日(水)一般来場者数は21.3万人と大変なにぎわいでしたが、トークセッションは大阪・関西万博の中心となる『静けさの森』休憩所にて3時間ほど前に瞬く間に配布が完了した整理券を獲得した80名限定で和やかに行われました。
トークショーのタイトルは、「チョコレートが人をつなぐ未来」―チョコレートが人にできることー」。宮田プロデューサーと大田氏から紹介され、会場の大きな拍手に包まれて大石が登場。もともと大石のチョコレートの大ファンと公言される宮田プロデューサーは、大石のチョコレートの発想の豊かさにいつも感心させられるとのことで大石のチョコレートを絶賛。
宮田プロデューサーは大田氏とともに普段どのように素材を探しているのか、常に探し続けるその原動力は?というチョコレートの創作に関することなどの質問があり、大石は「チョコレートを作るために探すというより、いろいろな場所をたずねて常にこの素材とこの素材を合せたらおもしろいかもと想像して集め、試作してみるのが楽しみ」と答えました。
大石は自身の若手時代、メリーチョコレートが初めてサロン・デュ・ショコラ パリに出展した2000年当初からプロジェクトメンバーとして参加しており、当時世界ではまだ一般的ではなかった「抹茶」を使ったチョコレートを披露して、その苦さに目の前で吐き出す人もいたというつらい体験や、展示会でバラ農家の女性に出逢い、無理を言って分けてもらった素材で国際的なコンクールで金賞を受賞したエピソード、日本各地をめぐり生産者、販売者と手を組んで地産地消を目指す近年の活動などを語ると、宮田プロデューサーも興味深くお聴きになっていました。
「チョコレートの味で目指すところは?」という質問には、「素材の持ち味を生かすだけでなく、チョコレートにすることで素材の魅力を超えたおいしさを追求したい」とチョコレートへの情熱を大石が語りました。
■「未来もチョコレートで人と人との心をつなぎたい」
「未来に向けてどのようなチョコレートを創っていきたいか」という質問に「このように宮田プロデューサーや大田さんとお会いできたのも受賞作もチョコレートを通して素晴らしい方々と出逢えたから。未来もチョコレートが人と人の心をつないでいくと思うし、そのようなチョコレートを創っていきたい」と語りました。
イベントの半ばで大石がインターナショナルチョコレートアワードで金賞を受賞したチョコレート「すだちと薔薇」とその素材の薔薇の花びらを会場のみなさまに配り試食をしていただく際には、繊細なチョコレートの魅力をあますことなく感じようと会場がひとつになり、宮田氏もゆっくりと香りや味などを堪能していらっしゃいました。
最後に「これからも大石さんのチョコレートを楽しみにしているので大いに期待しています」と宮田プロデューサーから大石に大きなエールが贈られ閉会となりました。
イベント後も以前から大石のチョコレートのファンとおっしゃりサインを求めたり一緒に写真を撮ってほしいという方もあり、本人いわく大石トップショコラティエにとって「ご褒美のように励みになる一日」になりました。

イベントに関してはこちらをご覧ください
近日、トークセッションの動画が掲載されます
静けさの森アートプロジェクト
https://forest-expo2025.jp/#program




「すだちと薔薇」
フルーティーな「マダガスカル産カカオとカカオ感の強いボリビア産のカカオマスを合わせ、徳島県産のすだち果汁を加えました。薔薇は、愛知県産の朝摘みの食用の生薔薇を現地から取り寄せ、香りを日本酒に入れて抽出し、優しく仕上げました。
これはメリーチョコレートのトップショコラティエ 大石茂之の作品で、インターナショナルチョコレートアワード世界大会2021―2022で金賞を受賞、審査員より独創性があり、くちどけや特に後味や香りが素晴らしいと絶賛され高得点を獲得しました。また、地域特性のある素材を使ったことを評価され、スペシャル賞も同時に受賞しました。
*こちらのチョコレートは現在販売しておりません。

宮田 裕章氏
宮田 裕章 Hiroaki Miyata
テーマ事業プロデューサー/企画・監修共同キュレーション
2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。
同分野保健学博士(論文)
2009年4月東京大学大学院医学系研究科医療品室評価学講座 准教授
2014年4月同教授(2015年5月より非常勤)、2015年5月より慶應義塾大学
医学部医療政策・管理学教室 教授
データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、環境をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。専門医制度と連携し5000病院が参加するNational Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組む。それと同時に、アカデミアだけでなく、行政や経済団体、NPO、企業など様々なステークホルダーと連携して、新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの1つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”である。
・シグネチャーパビリオン | いのちを響き合わせる
『Better-Co-Being』 サイトはこちら https://co-being.jp/expo2025

大田 由香梨氏
大田 由香梨 Yukari Ota
「森の饗宴」コーディネーター
Creative director /Lifestylist
「衣」「食」「住」人の営みに必要な衣食住をスタイリングする「ライフスタイリスト」として活動。株式会社スリーピングトーキョー取締役。
2008年からファッションスタイリストとしてキャリアをスタート。各ファッション誌でカバーを担当。CM等の媒体で多くの著名人のスタイリングを手がけ、現在は、様々なブランドのアートディレクションやPFWでのスタイリング等を担当。
東日本震災を契機に、2011年から、ファッションの分野に留まらず、東京・外苑前でオーガニック、ヴィ―ガンをコンセプトにしたカフェ「ORGANIC TABLE BY LAPAZ」をスタート。世界中のヴィ―ガン愛好者が訪れる人気店へと成長させ、現在に続くオーガニック、ヴィーガンムーブメントを牽引する存在となる。その他、企業・公共イベント、芸術祭でのダイニングアウト企画を数多く手がけ、トップシェフとの協業で本質的な「食」の未来についての提案をしている。
2021年には、千葉県稲毛海浜公園の再開発に伴う、宿泊施設開業のクリエイティブディレクションを担当。バーべキューのゴミ問題をコンポストで土地再生に生かす体験提供や、宿泊者が滞在することでパブリックスペースにおける深夜の安全問題の解決、ビーチクリーンのアクティビティを取り入れるなどポジティブな社会体験ができる公園施設としてスタイリングする。2022年、登録有形文化財の築190年経過した日本家屋を建築家/隈研吾氏と改修し、日本の美しい暮らしをテーマにしたケーススタディハウス「シラコノイエ」プロジェクトを進行中。クリエイティブ活動、企業・ブランドへのコンサルティングを通して、持続可能な社会の実現と心身の健康や成長を大切にした、ウエルビーイングで美しい未来のライフスタイルを提唱している。